伊万里焼・鍋島焼窯元虎仙窯(こせんがま)・青磁・白磁・色鍋島の伝統工芸にいきづく魅力をご紹介

伝統工芸士 青木妙子の世界

伝統工芸士とは

全国の伝統的工芸品産地において、伝統的技術・技法に熟練した従事者の中から厳しい認定試験に合格した者に対して、通商産業大臣が認定する称号で、各産地を代表する最高の技術保持者、いわゆる「匠」です。 「伝統工芸士」は高度な技術と知識を持つと同時に、産地で若手を育てる指導者でもあり、伝統的工芸品の普及や伝統技術・技法の継承のため、それぞれの産地で活躍しています。

伝統工芸士 青木妙子よりご覧の皆様へ

伊万里焼の道に入り35年。
以来、大好きなサクラをはじめ、花をモチーフとした作陶を行ってきました。作り手としては、陶作が窯から焼き上がってきたときが最も嬉しいもの。加えて、贈答品であれば贈り手の想い、贈られた方の使う喜び。ひとつの器にかかわる心を、「花」に託して焼き上げた作品の数々です。
さらに、女性として母として、「こんな器があればいいね」といった使い手の意見も交えた「飾っておくより、使って欲しい」作品にもこだわってみました。作品の一花一花に込められた、そんな気持ちが皆様のお目にとまりましたら幸いに存じます。
青木 妙子

伝統工芸士 青木妙子 陶歴

昭和25年 虎仙窯陶主  川副為雄の長女として生まれる
昭和44年 佐賀県伊万里高等学校卒業後 伊万里焼・虎仙窯入社
昭和50年 結婚  青木姓となり一男一女の母となる
平成 3年 伊万里・有田焼伝統工芸士(下絵付け)の認定を受ける
平成 4年 第40回県展初入選。 「明星桜」 壷
平成 5年 第90回九州山口陶磁器展初入選。 「明星桜」 鉢
平成 6年 第8回知新会展初入選。 「紫陽花」 鉢
平成 7年 第9回知新会展入選。 「明星桜」 鉢
平成 8年 第15回西日本陶芸美術展初入選。 「袖裏虹七宝文」 壷
第93回九州山口陶磁展初入選。 「桜」 鉢
第79回佐賀県美術協会展 奨励賞 「藤の花」 鉢
第10回知新会展 佳作 「蓮」 鉢
平成 9年 第80回佐賀県美術協会展入選。 「山紫陽花」 鉢
平成10年 下絵一級技能士合格
第1回日本伝統工芸士会作品展入選。 「唐草桜菊文様」 鉢
平成11年 職業訓練指導員合格
平成12年 第3回全国日本伝統工芸士会作品展特選。 「初秋」 鉢
平成13年 第4回全国日本伝統工芸士会作品展入選
平成14年 上絵一級技能士合格
第5回全国日本伝統工芸士会作品展入選。 「はなの風」 鉢
平成15年 第6回全国日本伝統工芸士会作品展特選。 「翔く」 花器
平成16年
船橋東武百貨店にて、姉弟展開催 平成17年・18年
平成18年 全国日本伝統工芸士会優秀作品展 (三越日本橋本店)
経済産業大臣指定伝統的工芸品産業功労賞受賞
平成19年 伊万里・有田焼伝統工芸士(上絵付け)の認定を受ける

伝統工芸士 青木妙子 作品紹介

画像をクリックすると拡大してご覧頂けます。
染付牡丹文壷 辻釉染付紫陽花文菓子鉢あじさい花文高台尺皿 色絵藤文七寸高台皿色絵鶏頭文皿色絵藤検先文皿色絵ぐい呑色絵桜文酒器揃金彩銀彩染付鉢「はなの風」辻釉染付牡丹文菱型皿青磁染付菊文大壷青磁染付絵違い三日月皿辻釉萩金彩文壷辻釉染付萩文皿

伊万里市長からのメッセージ

17世紀から19世紀にかけて、肥前の焼物は伊万里の港からヨーロッパへ向けて積み出され「伊万里」は世界にその名を馳せました。一方、佐賀の鍋島藩は伊万里の大川内山に鍋島藩窯を開設して将軍や諸大名への献上品や贈答品、あるいは藩の城中用としてのみ使用する名品「鍋島」を創出しました。この鍋島の伝統技術を受け継ぐ伊万里焼は、今なお多くの焼物ファンに絶賛され、伊万里を代表する伝統産業であります。
ここにご紹介する青木妙子さんは、伊万里焼の伝統工芸士として鍋島の伝統を守りつつ、常に新たな技術習得にチャレンジし、未来に向けて伊万里焼の伝統を創り上げているひとりであります。青木さんは花を愛するしっとりとした女性で、その普段の表情からは職人のイメージを感じとることはできません。しかし、その繊細で優美な作品は厳しい修行に裏付けられた伝統の技と青木さんならではの感性が見事に融合しており、私たちは美の匠「青木妙子」との出会い、心を魅了されてしまいます。
青木さんは、数々の作品展で入選されるとともに全国各地で個展を開き、伊万里焼の情報発信と伝統産業の振興に頑張っていただいております。これからも、その力強い行動力と薫り立つ華やかな感性で、新たな伝統を創造されることを大いに期待します。
伊万里市長  塚部芳和