カフェオレボウル・サラダボウル 伝統の伊万里焼を現代のカタチにアレンジした新しい器のカタチ 虎仙窯
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コンセプト

うちカフェ
コンビニのスイーツを好んで買って食べている。
家に帰って袋を開けて、プラスチックケースに入ったままのロールケーキ。
お店でもらったフォークを片手に食べている。

ふと、思う。
専門店にも劣らないコンビニスイーツのクオリティの高さ。

「もし、お皿がかわいくて、お茶するカップもかわいかったら、
立派な家(うち)カフェできるんじゃない?」かと。

私は伊万里焼の窯元。
お皿もカップも作れる。
そうだ、カフェ食器を作ってみよう!

うちカフェ コンビニスイーツ

カフェ食器

「さぁ、カフェ食器に取り組むぞ!」と思ったのは良いものの。
そもそも”カフェ”に使われる食器ってなんなんだろう。

思いが強くなるほど頭の中がグルグルしてくる。
カジュアルに使えてファッショナブルなカフェ食器。
コンビニスイーツが専門店のスイーツに変身する食器。

私は伊万里焼の伝統に基づいた器づくりしかした事がない。
伝統とカジュアル&ファッショナブル。
どう融合させていくのか大きな幹となるコンセプトが必要になってくる。

そうだ、勉強に行こう!

カフェ食器

いったい、カフェ食器がどういうものであるか。
食器のを作っている窯元さんを訪れる。
自由な作風で窯元が作りたい器では無く、
思わず女性が手に取ってくれそうな雰囲気の食器を作っていた。

伊万里焼の伝統を優先するのか。
女性がカフェを楽しみめる器づくりを優先させるのか。

考えさせられる窯元見学だった。

福岡まで足を伸ばしカフェのお店をいくつかまわる。
お店が使ってくれそうな器とは何なのか。
だんだんとコンセプトが見えてきた。

さぁ、試作品をつくってみるぞ!

カフェめぐり風景

カフェ食器試作品づくり

”ものを作る”のが私の仕事。
なので、作る事に関してはプロと言っていい。
しかし、使う事に関してはそれほど知識が無い。

そこで、デザイナーさんとフードコーディネイターの方に
プロジェクトに入って頂き、
意見を聞きながらの試作品づくりがはじまった。

ペーパーデザインから形状を決定し、ひとつ作っては検討会議。
女性の手で持って頂いた馴染み感を調査。
コーヒーを入れて実際の重さを計ったり。

1年かけて約1,000点もの試作品を作った。
今思えば「良くここまで作ったな」と自信を持って言えるぐらい
試作品を作った。

試作品づくり


”こせんカフェ”が多くの方の記憶にとどめてもらう
cosenのロゴマーク。
ブランドカラーは鍋島青磁から緑に決定。
しかし書体がなかなか決まらない。
温もりを持ち誰からも愛される文字はやはり手描きが良い。

プロジェクトメンバー10人が20点ずつ手描きロゴデザインを持ち寄って
200点の中からの選定作業。

時間は掛かったが良いモノが出来上がった。

こせんカフェ

構想から545日。
試作品点数約1000点。

伊万里市役所での記者発表の日。
佐賀県の産地再生支援事業で行ってきた”こせんカフェ”プロジェクト。
ここまでやっとたどり着けた。
記者発表中は文書を読み上げると同時にこれまでの思いが蘇り
涙が出そうになった。

そして、2013年東京ドームでのテーブルウェアフェスティバルでの新作発表会。
「果たして手に取ってもらえるのか・・・」
私の不安をよそに”こせんカフェ”を手に取った女性たちが
楽しそうに手触りを楽しんでいる。

やった!

お客様が購入した瞬間、こせんカフェがやっと船出したと思った。
今頃、お客様のテーブルに並んでいるのだろう。
そう思うとこれからもたくさんのテーブルで”こせんカフェ”を楽しんで
頂きたいという思いが強くなってきた。

こせんカフェデビュー